「どう直すかで工事後の耐用年数がまるで違ってくるんだよね。」と棟梁の独り言
亀屋では建物の状態を把握して、確かな見積りをするために、建物を調査します。
この調査で、傷んでいる箇所や傷みの原因、不具合などを調べ、精査して、最善の直し方をご提案いたします。
また、調査をすることで、打ち合わせも円滑に進み、確かな見積りができます。
直し方によって、工事後の耐用年数は大きく違ってきます。
確かな診断、確かな見積り、確かな工事が、大切な家を守ります。
表面の傷みだけを直しても、その裏側に隠れている下地や躯体が傷んでいては、すぐ同じように悪くなっていきます。中途半端に直しても頻繁に壊れ、その都度費用がかかり、最悪の場合には躯体まで壊れ、結果として、割高になってしまいます。
隠れている所まできちんと直す事で、家は長持ちし、無駄な工事が無くなり、長い目で見た時に、割安となります。
丈夫で長持ちする家造りは、資源の無駄遣いをなくし、限られた資源を守り、環境を守ります。
また、建て替え時に出る廃材の排出量(CO₂)を減らすことになります。
丈夫で長持ちする家造りは、人と地球の環境に優しい家造りです。
洗面所の壁
洗面所の壁が壊れたと修繕の依頼がありました。
その時の会話です。
棟梁:
「Kさん、ここは表面だけを直してもだめだね。このやり方では四、五年で同じように壊れますよ。」
Kさん:
「よく、分かりますね!ここは四年前に一度、直したんですよ。」
傷んだ壁の内側を見た時、傷む原因が分かりました。
壁に通気がなく、湿気が籠る構造になっていたので、湿気が籠らないように、通気道を付けて直しました。
あれから三十五年、この箇所の工事の依頼はありません。
床張り
見えている床板をはじめ、隠れている根太や大引きなど、床を支える下地まで傷んでいる場合、床板だけを張り付けても、下地を直さないやり方では、傷んでいる下地から壊れはじめ、短期間で直す前の状態になってしまいます。傷みの原因を突き止め、最善のやり方で直すのが、亀屋の修繕工事です。見えない所が縁の下の力持ち。見えないところこそ、きちんと直すことが大事です。
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雨漏りがすると相談をうけました。
雨の進入は家を傷める大きな原因の一つです。
調査したところ、雨漏りの原因は瓦と谷の傷みでした。また、雨樋が詰まり、部分的に折れ曲がり、全く機能しなくなっていて、溢れた雨水が壁を濡らし、壁の一部が腐食していました。
屋根は雨樋も含め、傷みがあると急激に建物全体の傷みが進みます。
屋根の葺き替えの他、雨樋と壁の修繕もしました。
幸いなことに、壁は壁板と土台上の水切板だけの修繕で済みましたが、もし土台や柱にまで腐食が進んでいたら、大掛かりな工事になるところでした。
腐食した外壁
A邸工事後
一年毎に屋根、雨樋の定期点検と雨樋掃除
雨樋に落ち葉除けの網を入れて詰まり防止
傷みは早めに修繕することで、家は長持ちします。
早期発見、早期治療が大切なのは人も家も同じです。
早い時期に直すことで、家は整い、美観を保ち、気持ちよく快適に暮らせます。
建物の傷みを見つけ、傷みの原因を突き止め、最善のやり方で直すのが、亀屋の修繕工事です。
古民家再生、修復、修繕をお考えの際は、亀屋までお気軽にお問い合わせください