今年もあと数日になりました。いかがお過ごしでしょうか。
写真は横浜の在来工法の家。
しっかりとした造りのよい家です。
2019年に対台風被害に合われた家です。
傷んだ屋根は陶器瓦から三州のいぶし瓦に葺き替えました。いぶし銀と言われる瓦で、昔からよく使われている瓦です。見た目もすっきりとして落ち着きがあります。
外壁のひび割れ等を補修し、傷んだ雨戸廻りを取り替えて塗装し、雨樋も取り替えました。
今年10月に着工し、時間を掛けて丁寧に施工し、何とか年内に工事を終えることが出来ました。
茶系の外壁を灰色に変えました。色は大事です。色によって、家の雰囲気ががらりとかわります。
すっきりとした外観になり、お施主様にも気に入って頂きました。
外出の帰り道、家をいろいろな角度から眺めて楽しんでおられるそうです。
施工後
施工前
ニス塗装をしていた玄関を灰汁洗い(あくあらい)して無塗装(生地仕上げ)にしました。
諸事情があり、ご依頼頂いてから2年待って頂きましたが、お施主さまには「待ったかいがありました。」と喜んで頂きました。
待っている間、 嫌な顔一つせず、亀屋を信頼してお任せくださったお施主様に感謝いたします。
どうぞ良い年をお迎えください。
ところで、
亀屋は応接室と廊下の改修中です。
応接室と廊下の床板は松の板。
古くからの馴染みの材木店の奥に、長らく眠っていた松の板を、まとめて買い上げさせてもらいました。
店舗のカウンターに使えるくらいの厚い板です。
よい板ですが、反りがあり、ねじれがあります。
仕事の合間に時間の都合をつけ、2019年9月から鉋(かんな)をかけ、反りとねじりを取り、少しづつ準備してまいりました。今年5月から応接室の解体を始め、来春に完成の運びです。
応接室の天井は格縁天井、壁はつけ柱を付け、土壁で仕上げます。
大工工事は11月に終わり、年をまたいで、1月に左官工事をし、建具を入れ、照明器具を付けて完成です。
自然素材を使った本物の家造り。
完成したらまたご報告いたします。
材木店に眠っていた松の板。
よい板です。近年、こういう板を使うことは殆どなくなり寂しいかぎりです。
松の板のねじれの調整中。
赤松はとても硬い木です。
工事中の松の板張りの廊下