工事の必要に応じて、解体していくと、隠れていた部分が現れます。
土台や柱の状態が明らかになったので、お施主様に確認して頂きながら、打ち合わせを行いました。
土台
手に持っているのは、解体して取り除いた家の北側の土台。
傷みが激しく、土台の入れ替えが必要です。
外から見たところ。
コンクリートの基礎の上に木の土台がのっていました。これは傷んだ土台を取り除いたところ。
通常家の基礎は地面より高いのですが、ここは基礎より地面の方が高くなっています。
土台を取り除く前。
土台が半分土に埋まっています。
そのため土台が土の湿気を吸い、腐っていました。
このままの状態では土台を入れ替えてもすぐに傷んでしまうので、お施主様に地面を元の位置まで削り取ることをご提案しました。弊社が請け負うこともできますが、自力でもできるので、費用の節約。自力で行うこともお勧めしました。労力と時間がかかり、大変ですが、その分愛着も湧くことでしょう。
地面の高さが高くなった要因のひとつは人工芝。
建物の周りに人工芝が敷かれています。以前住んでいた方が歩きやすいように敷かれたのでしょうか。
年月が経つにつれ、人工芝の上に落ち葉や土が積り、その土の上に草がはえ、それが枯れてまた土となり…。
門からずっと敷かれている人工芝。人工芝の上の土を取り除いたところ
土に埋まっている人工芝
人工芝の土の上に生える草
柱
洋間の解体中。柱の傷みが激しく、一部はありません。
雨漏りがあり、傷みが激しい洋間。外に面した柱は全て取り替え、壁も全て新しくするる予定でしたが、解体してみると、残せる柱が2本ありました。1本は新しい土台に合わせて長さ調整し、もう1本は下駄を履かせて補強し残します。古いものはなるべく残したいというのがお施主様の意向ですので、この2本の柱を残し、柱の間の土壁も残すことにしました。
二本の柱とその間を残し、土壁を撤去したところ。
柱を残すことで、ちょっと嬉しい副産物が…。
柱に取り付けてあった年代もののコンセント。
インテリアとして残したいというお施主様のご希望ですが、実用も兼ねることができそうです。
柱を交換すると、配管やコンセントが割れてしまい、使えなくなるところでした。
埃を掃い、汚れを取ると木目が現れました。
木製のコンセントです。
コンセントを確認するお施主様。
喜んでおられました。